ヘマチン。これは超衝撃かもしれません。「白髪の原因となるメラニン色素を復元する能力がある」ですって! しかも、ヘマチン配合のシャンプーも存在するのだとか! さっそくまとめてお届けします。
理容・美容業界では結構知られた存在
「ヘマチン」(Hematin)という物質の名前は、実は理容美容関係では割と知られた存在で、カラーリングの時に髪の痛みを防ぐ目的で毛髪内に残るアルカリ成分を除去用として使われることが結構あるそうです。
もし、美容室でカラーリングをしたとき、黒っぽい液体を髪に塗られたことがあるという経験があるのであれば、それは「ヘマチン」である可能性が高いです。アルカリ除去だけなく、色があせるのを防ぐ効果もあり、紫外線吸収効果もあるのだとか。「へまちん」なんてひらがなで書くとものすごく情けない響きですが、効果はすごいですね。
もともとは動物の血液から生成
じゃ「ヘマチン」っていうのは一体なんなのか、ということになりますが、「ヘミン」とも呼ばれ、動物の血液中に含まれる「ヘモグロビン」から生成されたポルフィリン(有機化合物)です。「ヘモグロビン」を電気分解することで「ヘム」と「グロビン」に分かれるのだそうです。
この電気使って無理矢理引き離したってのが重要で、ヘマチンはやたらとくっつきたがる状態に置かれるため、グロビンと分子構造が似ている、髪のケラチンにとてつもなく強力に結合します。
しかも、もともとが動物の酸素を運ぶ役割を担っていた「ヘモグロビン」ですから、酸素とも結びつきやすく、活性酸素除去効果もあり、この効果がカラーリングの残留アルカリ除去にも応用されているのです。髪の保護だけでなく、保湿、脱臭、地肌保護の効果も期待できるとかで、ほとんどヘマチン無双状態です。ほほう。
メラニン色素を復元させる特異作用も!
白髪染めを全否定をしない筆者ですが、可能であればメラニン色素が復活して自然な黒髪に戻ってくれるのが一番です。なので、どうしても「ヘマチンのメラニン色素復元作用」というのには心を惹かれます。
白髪の発生メカニズムについては以前紹介していますが、髪はもともと透明に近く、成長する過程で、メラノサイトという色素細胞が作り出したメラニン色素を取り込んで、黒や茶、金、赤などの色になります。
メラニン色素自体は毛髪の中でわずか3%というごく微量のものですが髪の色を決定する重要なファクターで、色素はアミノ酸であるチロシンがチロシナーゼという酵素に分解されてつくられます。ヘマチンはこのメラニン色素を復元させる効果が期待できるというのですから驚きです。
市販されている!普通に買える!
さっそく、ヘマチン試して見たくなってきたと思いますが、普通に買えないレアなシロモノでは困ります。高濃度純液はサロン用品を取り扱うショップでの通販も可能ですが、ヘマチン配合シャンプーは高級シャンプーの仲間として普通に買うことができます! どれも数千円台でレビューを見ていただいても高評価ばかりです!